【父97歳のこと 6】
「寝られてないですよね」と、夜勤明けの看護師さんが心配してくれる。
父が鎮静剤で寝てから一緒に数時間寝て、起きるとき一緒に起きる。看護師さんの巡回でも目を覚ますから、心配させてしまってるのかもしれない💧
8:00に鎮静剤をお願いする
でも忙しい時間でなかなか来ない.. 忘れられたかな?またコールを押した方が良いかな?と考えてると
父が、ゼロゼロしている痰をカッカッと必死で出そうと
口腔用の濡れティッシュを指に巻き付け、口の中を掻いて少し取れたけど、まだゼロゼロ音
昨日の夕方、初めて痰の吸引をしてもらったとき、口から、鼻からチューブを入れるとガガッガガッと痰が吸い込まれていく音がして、ビンに黄色い固まりの痰が水と一緒に流れ出てた
痰が出せないのは本人も、見てる方も辛い..
10:00 酸素マスクを外してしまうのでまた攻防がはじまる💦
マスクに手を持っていかないようにするけど、もうこうなったら爪切りしよう!と、ベッドに乗って、長女が買ってきたアイテムで、手の爪を切って可愛い爪磨きで整える❤️
そうやってると薬は入れてないのに気持ち良さそうに父寝てる(笑)
足の爪も切ってふいて、足のメンテナンスも済んで.. 爆睡(笑)
そこからは、夜中の辛そうな様子から一変して、穏やかな表情に..
ホッ☺️
10:30 長女と交代し外出
必要になる費用の準備と、自分の銀行周り、母と兄の七回忌をお寺さんにお願いに..
そして帰ると父が覚醒してる
言葉はわからないけど、内容はせん妄混じりだけど、いつもの父の表情で話してる、天井のスプリンクラーと機械が着いている位置について語っている模様、素晴らしいと訴えている(笑)
夜、娘が帰り、寝る用意
鎮静剤を入れてもらう
父への感謝を伝える
「私はおじいちゃんの子で幸せだった、こんな大事にしてもらえる子はいないよ」
父が優しく私を見つめ、何かを話す、聞き取れない..
でも気持ちが伝わってくる
涙がとまらなくなる
一つだけ聞き取れた言葉..
「豊かな人生だったよ」
笑顔で安心させたいのに、涙が止まらない
父が優しく私を見つめ、私の頭に手をのばして撫でてくれる
もう片方の手も伸びてきてほっぺたを撫でる
手を伸ばして、力なく引き寄せる
力なく抱きしめてくれる
別れたくないけど、その時が近づいてるのがわかってる
最近のコメント