大災害が起こった!どうする①

実は熊本地震の日、私はすぐに佐賀から熊本に入りました。

被害地の中心にある市役所までの道は、救援物資を運ぶ車で大渋滞。
市役所では地元の人が対応に追われていました。

市の方に、阪神大震災の体験者として..
「明日、明後日にはもっと多くの人と物資が届くから、直ぐに市街地に拠点をつくった方が良いと思います」とアドバイスだけさせていただきました。

以下は、昨年の投稿です。

【大災害が起こった!現地にボランティアに行っていいの?】
私はこう思う…

この新聞は、地震の翌日、熊本の益城町で支援物資の受付をしていた人が、「私達はラジオも聞けないんです」とくれた新聞です。
現場は目の前の対応で手がいっぱい..

一方、TVを見ている私達はマスコミの情報に何とかしなきゃ!と思い、ある人はかけつけます。

ボランティアが現地に独自に入ることが良いか?悪いか?
災害があれば、必ずまことしやかに話される問題です。

どちらの意見の方も、ある一面だけを見て話していると思います。
悪いところを見ればアカン!
良いところを見れば必要!
となりますし、これもSNSの弊害でどちらも拡散されてしまいます。

災害の起こった場所、状況でまったく違います。

例えば医療、介護の現場は…
災害後すぐに人手が足りなくなるところが出てきます。

職員が被災していて、交代できる人がいないなど..
しかも、医療現場は患者が急増し、施設は在宅の高齢者が避難してきます。

阪神大震災のとき、病院でも特養でも、患者、避難者は廊下に寝ていました。

高齢者施設の場合、1週間ぐらいで社会福祉協議会がボランティアを組織化して派遣できる状況になります。

問題はそれまで、最初の1週間をどうするかです。
現場の人は、応援を呼びたくてもそれどころじゃない。

だから必要なのは…
ボランティア災害活動の支援システムをつくることだと思います。

役割として…

①情報収集班→災害直後に現場に行き状況を把握し、内部には何をすべきかを伝え、外部に必要な応援を要請する。

②支援班→その情報に基づき現場に入り支援する。

が必要だと思います。

民間や個人ボランティア、社会福祉協議会など組織のボランティアにはそれぞれ長所と短所があります。

組織によるボランティアは…
継続した安定した支援をするには優れています。しかし組織化するのに時間がかかり、決められたことしかできません。

NPOなどの民間、個人ボランティアは、スピードのある自由な支援ができます。でも安定して入れません。

その時、その場所によって、相応しいボランティアが必要だ思います。

実際、阪神淡路大震災のとき、飛び込みボランティアさんに心身ともに助けていただきました。

でも、気持ちだけの飛び込みボランティアが迷惑になることもあるでしょう。

ちなみに、阪神のときは、個人より社会福祉協議会からのボランティアの中に迷惑な人がいましたが…

とにかく、地震国日本では、普段から全ての人や物、流通などの資源を生かせるシステムをつくり、備えないといけないと思います。

災害時には、民の力が必要です。それをどう生かすか?だと思います。

これを自治防災にどう生かせるのか?と考えなければ…



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